帰れない探偵

主人公の探偵は家を見つけられなくなり、故国も今や失いかけている。そんな主人公が多くの人の過去を調べ、アイデンティティの危機を探る。不条理な小説にも読めるが印象に残る小説でもある。
普通の高校生たちが、普通にもがいてる姿が愛しい!5編の短編、どれもとても共感できた。素敵な作家さんに出会えた。






主人公の探偵は家を見つけられなくなり、故国も今や失いかけている。そんな主人公が多くの人の過去を調べ、アイデンティティの危機を探る。不条理な小説にも読めるが印象に残る小説でもある。

児童書でも「ばけばけ」あります

ちょっとよいものに触れたような感じ。ささやかなのがきっといいのだ。

人が予想も理解もできないところで涙を流す涙つぼと呼ばれる少女が、涙を売る黒い服のおじさんと一緒に旅をする物語。

ピコーラが幸せになるには青い眼を手に入れるしかないのだとしたら、それは何と悲しいことでしょう。あまりに憐れなヒロインの運命に、私たちは自分の心の奥底にも潜む残酷な差別意識に気づきます。苦しいことです。
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